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R / I / N  - 4

季節は巡り、再び訪れた乾いた空気と爽やかな青空の下で、私はベンチに腰掛けていた。

「また、ふられた?」
聞き覚えのある声に、顔をあげる。

「リン。」
忘れていたはずの情景が頭の中を駆け巡り、顔が強張る。

「安心して。強引なことはしないから。」
そっと語りかける。あのときのような邪気がないのはわかっているけれど、体、特に両腕は拒否反応を示す。
両手首を堅く体に引き寄せた。

「今は誰にも繋がれてない。」
首輪がはずれ、露になった白い首をここぞとばかりに見せ付ける。

「で、今さっき偶然に君を見つけたと思ったんだけれど。」
視線を少し落とす。その先に何が映っているのか、すぐにわかった。

「今度は君が誰かと繋がっているんだね。」
右手の薬指。
私は赤く染まった頬を髪で隠すように、小さく頷いた。


「ごめん、待たせた。」
遠くから耳に馴染んだ男の声が聞こえる。彼だ。脇目も振らず、彼に飛び込む。


「今、誰かと喋っていたみたいだけれど、誰?」
「人違い。」
「そう。」

振り向くと、リンの姿はなくなっていた。
脳裏に、彼の首輪がブツリと千切れる光景が浮かぶ。
実際にその瞬間を見たわけではないのに。

同時に、リンはもう私に逢いに来ない。根拠のない予感が体内を渦巻く。
わずかながら増殖する複雑な想いを押し隠し、肩を寄せ合う彼に、歩幅を合わせた。

コメント

お久しぶりです。相変わらずパソコンの方は気まぐれで困っちゃってます。(苦笑)
読ませていただきました。リンの正体は何だったんでしょう・・・?
最初は首輪から犬とかかなー・・・とも思ったんですけど、不思議な存在でした。
結局人は誰かと繋がる時、その象徴があるのだなー、って思いました。とても考えさせられるような話でよかったです。
それではまた来ますね。

加奈さん

こんばんは。
パソコン、私が使っているものも、ときどき動きが重いときがあり、たまに困るときがあります。
とはいえ、そんなに頻繁に買えるものでもないので、あまり無理なことをしないように使っています。

リンの正体・・・、私自身は不器用で、極端から極端に走る男の子(といっても18,9歳位)を想定していました。
また、話の前半は『首輪=従順な犬』という設定で、狙って書いてもいます。

でも、実際、リンみたいな人は勘弁です・・・(--;)

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